Hさんは、ある債権者の切手なしの封筒を手に来所されました。
切手のない封筒が郵便受けに入っているということは、業者が家までやってきたということです。
封筒の中には「訪問通知書」と書かれていました。
通知書には連絡せよ、と書かれていましたが、怖くて連絡はできず、インターネットでいろいろ調べたそうです。
たくさんのホームページをご覧になった中、当事務所のホームページのお客様の声が心に響いたようで、勇気を出して当事務所へ来られました。
来所前に個人信用情報機関に立ち寄り、信用情報を取得すると、心当たりのある業者がいくつか延滞のまま載っていました。

もう家に来られるのは怖いので、消滅時効になればそれがありがたいけど、ならないのなら、コツコツと払っていくので今回解決してしまいたいとのご意向でした。
Hさんは債権者から直接連絡があるのを非常に恐れていましたので、早速、当職が代理人となり、時効を援用する旨の通知書を内容証明郵便で送付しました。
しばらくたっても、訪問してきた債権者からは何の音沙汰もありません。
こちらから連絡すると、「反論はありません。時効で処理しました。」との返答。
他の債権者も債務名義は持っておらず、時効が成立しました。
後日、Hさんから連絡があり、個人信用情報を取得してみたところ、きれいになっていたとのことです。
今回の手続きが人生の分岐点になったとおっしゃるHさん。
債権者の訪問に怯えることのない生活が取り戻せたことを喜んでおられました。

【手続き前】4社 約330万円(元金、利息、遅延損害金の合計)

【手続き後】 0円(時効消滅)