Aさんの奥様はAさん宛に届いた債権者からの督促ハガキを見てしまい、不安になって一人で来所されました。
私はそのハガキを拝見し、消滅時効が成立する可能性があるとお話しました。
依頼にはご主人との面談が必要だと伝えると、主人と一緒に改めてきます、との返事。
後日二人で来所されました。
裁判所から書類が来た記憶もなく、8年以上返済していないとのことでしたので、配達証明付き内容証明郵便で時効を援用しました。
内容証明郵便が債権者へ届いてから一ヶ月が経過しても債権者からは何の音沙汰がありません。
こちらから債権者へ問い合わせてみると、
「裁判はしておらず、時効の更新(中断)事由もないので、消滅時効で社内処理をしました。個人信用情報機関への手続きも行いました」
との回答でした。
後日Aさんに個人信用情報を取得してもらいましたが、その債権者の情報は消えていることが確認できました。
時効が成立した旨を報告した時の奥様のほっとした笑顔が印象的でした。
【手続前】債務額 約100万円(約定元金、利息、遅延損害金)
↓
【手続き後】 0円。(時効消滅)