Fさんはホームページをいろいろ検索されて弊所へ来所されました。
・昔利用したショッピングやキャッシング、携帯電話代を長い間滞納している。
・消滅時効になるのであればそれにこしたことはないが、時効にならないのであれば金額によっては支払うので今回解決したい。
とお話されました。
お持ちいただいた資料とFさんの記憶に基づくお話からは7年以上支払っておらず、判決などの債務名義を取られていなければ消滅時効が成立する可能性があることを伝え、受任しました。
消滅時効を援用する内容証明郵便を送ると、1週間後に債権者のうち1社から電話があります。
「うちは判決(債務名義)を持っていますので、時効ではありません。ご返済をお待ちしております。」
という内容でした。
判決の写しを送付するよう債権者に依頼し、確認すると確かに債権者のいう通り、判決が確定していました。
内容証明を送ってから10日後くらいに別の債権者から連絡がありました。
「うちは2つ債権をもっています。1つは時効になってますが、もう1つは最後の支払いから3年半なので時効になっていません。返済をご検討下さい。」
という内容でした。
そのほかの債権者は時効を認め、個人信用情報の登録も削除されました。
再度Fさんと打合せを行った所、遅延損害金を含めた全額の支払いは無理だが、元金だけなら一括で支払える、ということで債権者と交渉。
債務名義を取っている債権者との交渉は簡単ではありませんでしたが、なんとか元金一括での和解が成立しました。
すぐにFさんは振り込みを済ませ、債務はなくなりました。
これからは長年悩んでいた債権者の督促を気に病むことなく、安心して生活していけます、とFさんはほっとしたご様子でした。
【手続き前】 債務 5社 約400万円。
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【手続き後】 約35万円。(他の債務は時効消滅)