Kさんは裁判所の封筒を3通持って来所されました。
中身を拝見すると、訴状と呼出状でした。
支払ができていなかった3社の債権をある債権回収会社が買い取って3つの訴訟を同時に提起してきていました。
訴状と証拠見ながらKさんの話を聞き、消滅時効が成立する可能性が高いと判断した私はすぐに受任しました。
さっそく消滅時効を援用する答弁書を作成し、裁判所と原告である債権回収会社に送付します。
すると、1週間ほどで裁判所から訴訟の取下書が到着しました。
債権回収会社に連絡してみると、「時効成立を認めるので、契約書を返還します。債務不存在証明も発行します」とのこと。
受任から2週間程度でKさんに契約書、債務不存在証明書をお渡しして業務終了となりました。
安堵されたKさんには笑顔が見られました。

時効期間が過ぎていている借金でも、起こされた裁判を無視してしまうと、敗訴し時効期間は10年に伸びてしまいます。
裁判を起こされたときでも諦めずに司法書士や弁護士に相談してみることが解決への一歩に繋がります。

【手続き前】債務 3社 約140万円

【手続き後】 0円(時効消滅)